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レスパイトケアとは?子育てを頑張りすぎない

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子どもは幸せを与えてくれるかけがえのない存在です。

しかし子育ては体力勝負。

しかも、超長時間労働であり3K(きつい、きたない、気が抜けない、、もっとあるかもしれません)です。

子どもを育てるといういことは、責任がありかなりしんどく大きなストレスがかかります。

このストレスにより可愛いはずの子どもがかわいくなくなってしまったり、体力的にしんどくて寝落ちしてしまい子どもが危ない目に合わせてしまったり、さらには家族にきつく当たってしまい関係が悪化してしまったり。

我が子を育てることは当然の責務ですが、子育てには大きな負担がかかります。

このような負担を軽減させてくれるレスパイトケアというサービスがあります。

レスパイトとは、「小休憩」「息抜き」という意味があります。

子育てを他の民間団体、福祉などに委託し、その間に休憩やリフレッシュをする。欧米などの海外では、広く浸透していますが、日本ではあまり知られていません。

この記事の内容

・レスパイトケアが広まれば、子どもの虐待防止にもつながる

・子育ての現状

・実際のサービス

このようなサービスが浸透して、子育てに苦しむ家庭が少しでも減り子どもの幸せにつながることを祈ります。

レスパイトケアとは

レスパイトケアとは、高齢者や乳幼児、障がいを持つ人などの家族のために「ケアする人をケアする」という考えの元、欧米で生れた考え方です。

日本では1970年ごろにショートステイとして始まりました。

先ほどの書きましたが、子育てや介護などは非常に重労働であることに加えて、家族内のことなので逃げ場がないケースがほとんどです。

家族のことは責任感から全てやらねばならない、他の人に頼るのは恥ずかしいし申し訳ない。という考えが、日本にはまだまだ根強いように感じます。

何事もそうですが、ほどよい息抜きは体力を回復させ精神状態を安定させます。

レスパイトケアはそのように多くの人が幸せに暮らすための手助けをするものです。

子育ての現場

子どもはとてもかわいく愛おしい存在です。

しかし、親の時間や睡眠時間をささげなければならないことも事実です。

生物はどんなことでも疲労が蓄積されるので、子育てによるストレス、精神的な不安定化が起きてしまうのは仕方のないことなのです。

ワンオペ

ワンオペとは、ワンオペレーションの略語です。

一人で全てを担うことを指し、かつて飲食店やコンビニエンスストアでの一人営業が社会問題になりました。

このことから配偶者の単身赴任などで一人で育児をすることが常習化した状態をさす「ワンオペ育児」という言葉が派生し、子育ては孤独で特に母親がその苦しみを請け負っているというのが現在でも根強いと感じます。

虐待が発生している家庭は片親の世帯のほうが比較的に多いという統計もあります。

これは、家事育児の負担が一人だけに大きくのしかかり、それにより身体的にも精神的にもしんどくなることで子どもに手をあげたりネグレクトに至ってしまう可能性も高まります。

児童虐待が31年連続増加 児童虐待はなぜ起こるのか?日本の貧困率は統計開始から31年連続で増加しています。様々な要因が考えられますが、各家庭内の問題だけでなく、国や自治体のサポート体制が整っていないことも問題が起きてしまう原因かもしれません。これに対して、個人で何ができるのでしょうか。...

男性の育休

だんだんと男性の育児休暇は取得しやすくなっているかと思いますが、まだまだだと思います。

筆者は子育て中の30代ですが、育児休暇を申請した際には、前向きな言葉で応援してくれる人もいれば、休む期間を細かく確認したり、「年休で消費するべき」「最近は恵まれてる」「人員が足りなくなる」という人もいて取りやすいとは言えない印象でした。

上昇してきていると言ってもまだまだ足りないと思います。

これを解決するには、上司や同僚の理解だけでなく、会社としても育休を取りやすい制度を作る必要があると考えます。

サービス

自治体や民間の団体でもレスパイトケアを実施しているところはあります。

自分が住んでいる地域にもそのようなサービスがあるか調べることは非常に大切です。

一時預かり事業

一時預かり事業とは、保護者が心身ともに負担が大きくなり育児疲れを引き起こしてしまい、子どもをみることが困難になった時に行われている事業です。

国が行う事業で自治体が主体となって行っています。これは、子どもの健全な育成や安心して子育てを整備することによって、子ども達の福祉を向上させるためで児童福祉法第6条の3第7項に定められています。

児童福祉法第6条の3第7項

 この法律で、一時預かり事業とは、家庭において保育(養護及び教育(第三十九条の二第一項に規定する満三歳以上の幼児に対する教育を除く。)を行うことをいう。以下同じ。)を受けることが一時的に困難となつた乳児又は幼児について、厚生労働省令で定めるところにより、主として昼間において、保育所、認定こども園(就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成十八年法律第七十七号。以下「認定こども園法」という。)第二条第六項に規定する認定こども園をいい、保育所であるものを除く。第二十四条第二項を除き、以下同じ。)その他の場所において、一時的に預かり、必要な保護を行う事業をいう。

法律の文面では難しく書いていますが、子どもを預かってくれることが法律で明記されています。

各自治体のホームページにも出ているので利用を考えているい方、このような事業があることを知らなかった方は、是非とも調べてみてください。

一時預かり事業とは?国や民間が行っているサポートを知ることで子育ての負担を軽くしよう子育てはかけがえのないものですが、同時に大きな負担にもなります。そのことで、子どもや自分自身を傷つけてしまうことも、、子育ての負担を軽くするための一時預かりというサービスを良く知ることで、子育てにかかる負担やストレスを軽減させて、よりよい親子関係を築きましょう。...

親子はねやすめ

 

親子はねやすめ | 明日のために元気にやすむ (haneyasume.org)

明日のために元気に休む

『親子はねやすめ』とは、特定非営利活動法人であり医療的ケアが必要な子どもやその子どもを持つ家庭が元気に暮らすために活動している団体です。

レスパイト旅行

病気や障害を抱える子どもは、さまざまな医療機器が手放せずに、ちょっとした外出もままなりません。

そのような家族にリフレッシュや楽しい体験をしてほしいという想いから、医療スタッフやボランティアがご家族に同行して必要なケアを代替し、安心して1~2泊の家族旅行を楽しみ、いつもと違う環境でのびのびと過ごしてもらうことを目的としています。

毎日の介護の疲れを癒やし、家族全員でホッとひと息ついて、心も体もリフレッシュすることで家族の絆も深まるのではないでしょうか。

普及啓発活動

私自身もそうだったのですが、医療的ケアが必要なお子さんがいるご家庭の実状を、一般の人が知る機会は少ないです。

企業や団体、大学、セミナーなどに「親子はねやすめ」のスタッフが足を運び、その現状や悩みをお話しして普及活動を行っています。

問題を解決するにはまずは問題を知ることが大切です。

まとめ

男性の育児休暇が推進されています。

しかし、現状では子育てを取り巻く環境は改善されているとは言えないかもしれません。

子育てはかけがえのない時間であり、親と子が愛情を注ぎ合う大切な時間でもありますが、身体的にも精神的にも大きな負担がかかってしまうというのは事実です。

レスパイトケアを活用することはなんら恥ずかしいことではないし、子どもに対する裏切りや自分が子育てをできていないということではありません。

自分自身をしっかりと大切にし、子どもにも最大限の愛を注いでいける人が一人でも多くなればと願います。