親は子どもに強い心を持ってほしい、周囲に流されない人間になってほしい。と願うものですが、それはどうすればいいのか分かりません。
巷には、そのような子どもに育て上げた様々な親の成功体験やノウハウみたいなものが溢れていますが、子どもの性格や環境も違えば、その方法が自分の子に当てはまるかは分かりません。
しかし、これだけは言えます。
子どもは親や近くにいる大人に大きく影響を受けます。
ということは、普段から親とどのように接しているか、どのような会話をしているかということは、その子の人格を形成するのに大きな影響を与えるのです。
親子間ではどのような会話をすることで子どもの心を強くすることが出来るのでしょうか。
・親や周囲の大人との会話が子どもの心を形成する
・伝えるのは徹底したポジティブワード
・自分の成長にもなる、子育ては自分磨き
この内容はあくまで一つの意見として取り入れたうえで、自ら考えてくれれば幸いです。
親子の会話
ほとんどの子どもが幼少期に最も接するのは「親」でしょう。
子どもとのコミュニケーションの中で「会話」は非常に大きな割合を占めており、それが与える影響は非常に大きいです。
どのような会話をするか、ということを日々意識することで、子どもだけでなく自分に与える影響も変わってきま。
会話が子どもの心を強くする
「言霊」というように、言葉というのは本当に大きな力を持っています。
ポジティブな言葉を使っていれば、前向きな気持ちになれるし、ネガティブばかりを使っていれば気持ちも落ち込んでくるでしょう。
子育てにおいても、親が前向きで明るいポジティブな言葉を使っていれば、それを聴く子どもも自然とそのような言葉を使うようになり、その言葉が子どもの気持ち、しいては心を形成していくのです。
すなわち、前向きなポジティブワードに普段からあふれている子どもは、その言葉で頭や心がいっぱいになります。
子どもは素直ですから染まりやすいのです。
染まりやすいのであれば、前向きでポジティブな言葉で染めてあげましょう。
会話を通して自分も学ぶ
ポジティブな言葉を使う、と言っても常にその言葉しか使わない。というのは簡単ではありません。
なぜなら、日常は良いことばかりではないからです。
むしろ忙しい子育て世代は、やらなければいけないことが多くて、イライラすることの方が多いかもしれません。
まずは、そのことをしっかりと認識しましょう。
そのことを、認識せずに自分の気持ちを無理やりポジティブに変換しようとしても、長続きしません。
まずは、自分がどのような状況にいてどのようなかんじょうなのかをか自己観察する。
そうするだけでも、冷静になれるし気持ちも落ち着いてきます。
そのことを普段から心掛けていれば少しづつですが、気持ちの整理がついてきますし、子どもとポジティブな良い会話をする土台ができるでしょう。
その上でネガティブな状況でもどのようにポジティブに変換できるかを試行錯誤することで、親自身の学びにも繋がります。
子育ては自分磨き
子どもは幸せを与えてくれる存在ですが、同時に自分の時間を捧げなければならないという点では負担になるかもしれません。
人間はしんどいときにどのように振舞えるかで、その人が今後どのように成長できるかが変わってきます。
子育ては、重い通りにいかないことばかりです。
しかし、そのような時にただただ、やり過ごすのではなく、どうしたら子どもとうまくコミュニケーションを取れるのかを考えて行動することは、自分磨きにもなるはずです。
しんどいときにでも子どもと向き合う時間を作る、心のこもった言葉を掛ける。
そのように心掛け、あきらめずに子育てに取り組みましょう。
必ず報われる日が来ます。
掛けるべき言葉
今まで子どもとの会話が非常に大切と述べてきましたが、具体的にどのような会話をしていけばよいのでしょうか。
ここからは、そのことについて考えていきます。
徹底的にポジティブ
子どもと話すときに限りませんが、会話は徹底的にポジティブな言葉を使うようにしましょう。
冒頭に書いたように言葉には大きな力があり、それは積み重ねです。
前向きでポジティブな言葉を普段から心掛けて積み重ねている人は、自ずと心もの綺麗になっていくでしょう。
逆に言えば、普段から後ろ向きで他人を攻撃し批判ばかりしているような言葉を使う人は、心が暗くなってしまうでしょう。
これは、簡単そうでとても難しいと思います。
しかし、意識して継続していけば必ず前向きな言葉を無意識に使えるようになり、心も明るくなっていくでしょう。
ネガティブは伝え方でポジティブに変換
とはいえ、子育てはイライラとの戦いでもあります。
子どもに対して、きつい言葉やきたない言葉を使ってしまうこともあるかもしれません。
私自身も、子どもにひどい言葉を掛けてしまったこともあります。
そのような時に発するネガティブな言葉は、頑張ってポジティブな言葉に変換する訓練をしましょう。
早く!と言いたいときには、何分までに頑張って終わらせてみよう。などのように、具体的に説明し、それが出来れば褒めてあげてください。
「早く」「ちゃんとして」「どうしてできないの」
このような言葉は、親が子どもの行動を先回りして考え、想定していれば、回避できる言葉です。
具体的に説明しできなかったときでも、「次はこうするように頑張ってみようね」
など、次につながる言葉を伝えましょう。
これは、すぐにはできません。しかし、あきらめずにこのように変換して伝えることを心掛け続けましょう。
まとめ
親と子どもの会話は子どもにとってとても大切な時間です。
子どもは親に自分のことを認めてほしいという気持ちがあります。
そのことをしっかりと受け止めてあげて、心から聞いてあげましょう。そして、ポジティブな言葉を投げかけ続ければ、子どもの心もポジティブに包まれます。
またそれは、親自身の成長にも繋がります。
日々の生活の何気ない「会話」が子どもや家族の心を強くします。
子育て世代の皆様家族で子どもだけでなく、子育てする親自身も幸せになれることを祈っています。