待望の第二子、第三子が産まれて喜びもひとしおですが、上の子が赤ちゃん返りをしてしまって大変というご家庭は多いんではないでしょうか?
別に差別しているつもりじゃないのに、下の子に手がかかって平等に接することが難しい状況もあると思います。
今回はそんな赤ちゃん返りについて考えて、それを知ることで赤ちゃん返りに対する子どもへの接し方を考えていきたいと思います。
このブログが子育てを頑張る方々の助けになれればと考えています。
・赤ちゃん返りとは?始まりは旧約聖書に登場する兄弟のケンカ
・差別しても大丈夫、愛情持って差別してあげましょう
・べき論を無くしましょう
赤ちゃん返りとは?
赤ちゃん返りとは、専門用語で「退行現象」といいます。
さまざまな環境の変化が要因と考えられていますが、よくあるのは弟や妹の誕生や引っ越し、幼稚園・保育園の入所のタイミングで起きてしまいます。
大人でもそうですが、環境の変化は大きなストレスがかかります。
小さい子ではそれが「退行現象」という形で表れてしまうのです。
どのようなことをしてしまう?
経験ある方もいるとは思いますが、お母さんに今まで以上にべったりになったり、夜泣きがひどくなったり、わざとトイレでないところでしちゃう等、、、
その子によって様々ですが、幼くなってしまうようになります。
子どもなりのメッセージなんだと思いますが、そうとは分かっていますが、
そうなるタイミングは、家族として出産や引っ越し、もしくは夫婦の関係悪化などがある時なので、赤ちゃん返りが追い打ちとなるケースが多く親にも大きなストレスがかかってしまいます。
同胞葛藤 カインとアベル
同胞葛藤、これは心理学者の心理学者のユングが提唱した親からの異常をめぐっての兄弟姉妹(同胞)への嫉妬などの感情を表した言葉です。
またの名を「カイン・コンプレックス」と言うのですが。これは旧約聖書に登場するアダムとイブの子ども、カインとアベルの話がもとになっています。
2人はアダムとイブの初めての子どもですが、カインは自分がアベルよりも神にないがしろにされたと感じてアベルを殺してしまいます。
この話は人類史上初の殺人事件と語られますが、血を分けた兄弟である2人であっても憎しみあうということを表した話です。
赤ちゃん返りもこのように、兄や姉が下の子に親を取られたと嫉妬して、自分のことも見てほしいという行動なのです。
兄弟、姉妹と言ってもそこには人間関係が存在します。
三大心理学者のアルフレッド・アドラーが提唱するように、「全ての悩みは対人関係の悩みである」としたように、兄弟・姉妹間でも対人関係がある以上はそこに歪は生じてしまうのです。
なので、それは至って普通のことなのだ。ということを認識しましょう。
どのように接するべきか
このような状態になってしまった子に対してはどのように接するべきなのでしょうか。
ここからは、その対処方法や心の持ち方について考えていきたいと思います。
思いっきり差別してあげましょう
兄弟・姉妹が産まれて赤ちゃん返りした子どもに対して
まず結論から申しますと、思いっきり差別してあげましょう。
平等に接する必要は全くありません。というか、平等に接することなんて不可能です。
ここで大切なのは
別々に愛情を注ぐ時間をしっかりと作ってあげる。ということです。
赤ちゃんに時間がとられてしまうのは仕方のないことですが、上の子に対しても個別で向き合う時間を作り、抱きしめてあげて言葉と行動で愛を伝えましょう。
差別と聞くと、ネガティブな言葉に聞こえてしてはいけないことと捉えがちですが、そんなことありません。
赤ちゃんと幼児では生きる力も全く異なるのです。
そうはいっても、子育ては大変です
子どもごとにしっかりと時間を作ること。それが大事だと分かっているけど、日々の出来事に追われてそんなことできる自信がない。
という方もいると思います。
人は環境も違うので、上手くやりくりできる方もいれば、不器用で上手く乗り切れない方もいるでしょう。
子どもを別々にしっかりと愛情を注ぐなんてことは、言葉では簡単そうですが、実際には体力的にしんどい状況の中で行うのはしんどいです。
そのような時には、できない自分を責めずに出来ることに注力しましょう。
子どもにしっかりとした時間を用意することが困難なら、「大好きだよ」という言葉や抱きしめるなどの行動で愛情を伝えましょう。
それだけでも十分に愛情は伝わるはずです。
べき論を言わない
兄弟、姉妹ができた上の子に「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんでしょ」のように、言うのはあまりよくありません。
時には、必要な言葉かもしれませんが、どんなときにも言いすぎると、弟、妹のせいで自分は我慢させられていると思い、嫉妬心が強くなってしまう恐れもあります。
お兄ちゃん、お姉ちゃんだからこうするべき、というべき論は極力使わないようにしましょう。
まとめ
子どもは幸せを与えてくれるとてもかけがえのない存在です。
しかし、それには必ずしんどい時期があり人数が増えれば悩みも増えるでしょう。
大切なことは、子どもにしっかりと愛情を伝えることです。それは、簡単な言葉でもいいですし、ちょっとした行動でもいいんです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。