子どもが幼稚園や小学生の時、子どもは自分のやりたいことを何よりも最優先させてやるべきことをしなかったり
食事の時間なのに他の事に夢中になって食べることに集中できなかったり
こういう時に親は子どもに対して小言を言ってしまいがちです
どの親もそのような経験はしたことがあると思います。
ほとんどすべての親がそうです、子どもって本当に自分のやりたいことを優先しています。
しかし、そんな時に「言ってしまった」と思ったとも多々あると思います。
今回はそんな「言ってしまった」「言いすぎてしまった」ものをまとめるとともに、その言葉をどのようにいいかえればよいのか考えていきます。
・子どもはやりたいことを最優先させる。それはあたりまえなこと
・言い方を変えれば自分の気持ちも楽になる
・子育ては親自身の成長になる
子どもは夢に向かって全力である
子どもはやりたいことに従順で言ういことを何度言っても聞かないこともあります。
しかし、それは大人を困らせようとしているのではないし、周りに迷惑をかけようとしているのでもありません。
なぜ子どもはあんなにもやりたいことに全力なのか
「外から帰ってきたら手を洗いなさい!」
「もうご飯の時間だから早く席に着きなさい!」
などなど
子どもを育てる親ならよく言ってしまう言葉だと思います。
しかし、なぜ子どもはあんなにも自分のやりたいことを優先させて動いているのか?
その理由は
常に夢に向かって全力でこうどうしているからです
これは昔スタジオジブリの宮崎駿監督が言っていたことなのですが、子どもがあんなにも自分のやりたいことに全力なのは、自分の興味関心に対してまっすぐな心で向かっているからだと言っていました。
「やりたい!」と思ったことに対して夢中になり、それに全力で取り組むようになっている。そのために、周囲の影響などは気にせずに動くのです。
そう聞くと、子どもの行動ってすごく素敵だと思いませんか?
子どものエネルギーを削いでいるのは親?
大人になって思うことは、やりたいことを大人になっても全力でやれている人はとてもかっこよく見えます。
人間は子どもの頃は、そのようなエネルギーを誰もが持っていたのです。
しかし、子どもは周囲の大人から「こうでなきゃいけない」「こういう決まりだから」とその夢へのエネルギーを抑圧され、大きくなるにつれて夢へ向かう力が小さくなってしまいます。
幼少期に持っていた夢へ向かうエネルギーを削いでしまっているのは、もしかしたら一番近くにいる大人なのかもしれません。
そうはいっても、なんでもかんでも好き勝手やらしていては、生活が成り立たない。それはそうだと思います。
そこで大切になるのが「声掛け」です。普段言ってしまいがちな言葉を少し言い換えることで子どもへの伝わり方だけでなく、自分自身の気持ちも落ち着かせることが出来ます。
親が子どもによく言ってしまう言葉
子育てをする中で、親が子どもに対していってしまう言葉はたくさんあります。
その言葉は、感情的になって言ってしまうことや毎日の生活の中で口癖のようになってしまっているものもあるでしょう。
それらの言葉をいくつか紹介し、それをどのように言い換えればいいのか考えていきます。
また、ここで紹介するのは以下の書籍を参考にしています。
興味がある方はぜひ読んでみてください
早くしなさい!
「早く!」「もたもたしなさんな!」「もう時間きてるよ」
この言葉はもしかしたら親が子どもに言ってしまう言葉の第一位なのではないでしょうか?
かくいう私もこの言葉は自分の子どもに対してよく言ってしまっています。
しかし、この言葉は
子どもの自主性を阻害するブラックワードです
子どもわざと遅くしてやろうなんて思っているのではなく、自分のやりたいことがあったり、自分のペースでやっている最中なのかもしれません。
そのことを全く考えずに「早く!」というのは、子どもの自主性や考える力を削いでしまいます。子どもは自分で考えて行動することで集中力を養い、自主性を磨いていくのです。
また、子どもにも性格があるのでてきぱきする子どももいればのんびり屋さんがいて当然なのです。
とは言っても、どのように声をかければいいのでしょう。
ここで大切なことは
具体的に指示言ってあげることです
あらかじめ「この時間になったら終わろうね」や「遊ぶのは〇〇分でそれが終わったらご飯食べよう」など
具体的な時間を示してあげることが大切です。また、時間の概念があまり分からない小さな子に対しては、親が先回りしてあげることが大切です。
子どもは、予想通りに動かないものです。
そのことを想定し、親が早目に行動して手を打っておく。このことも非常に重要だと思います。
ちゃんとしなさい
ちゃんとってなんなんでしょうか?
言いたいことは分かるのですが、子どもに質問されたらどのように答えればいいのかわからなくなります。
しかし、この言葉もよく言ってしまう言葉だと思います。私自身も言ってしまうことがあります。
しかし、この「ちゃんとして」という言葉は大人の世界でも言われることが多いようにも思います。また、それは説明が下手な上司が部下を叱る時に使う言葉です。
この言葉のようにあいまいな言葉は、子ども自身も何をどうすればよいのかいまいちわかっていないことがほとんどです。
例えばお茶碗を正しく持てない子どもに対して
「ちゃんと茶碗を持ちなさい」といったところで分からないでしょう。
それを言うなら
「4本の指で底の方を持って親指で支えるようにもってごらん、そうするとお茶碗を滑らせて落とすこともないし、きれいな持ち方ができてるよ」
というように具体的に言ってあげることで、子どももなぜそう持たなければならないのかが分かります。
確かに「ちゃんとしろ」「しっかりやれ」という言葉は便利ですし、使い方によっては適した時があるかもしれません。
しかし、子育てにおいてあいまいな言葉は子どもを惑わせてしまいますので、極力使わないようにした方がよいかもしれません。
だからいったでしょ!
「やめとけっていったでしょ!」「すると思った!」などなど
子どもが何かをしている時、もしもそれが失敗したら部屋が汚れることであったり、あと片付けが必要なことをしている場合に言ってしまいがちな言葉だと思います。
このような言葉って、大人の世界でもよく聞く言葉です。例えば、仕事でミスをしてしまった時やスムーズにできなかったとき。上司や先輩から「ほれ見たことか」や「だからやめとけって言っただろ」とか言われたらほんとに腹が立ちますよね。(笑)
しかし、親は子どもに対して同じような言葉をかけてしまいがちかもしれません。
このような時には、「失敗した=チャレンジした」場合もあります。
そんな時には、「次からは気をつけようね」というように子どもがやったことを責めずに、次につながるような言葉をかけてあげましょう。
誰でもそうですが、失敗を責められたり、馬鹿にされたら非常に嫌な気持ちになり、意欲を削がれます。
子どもも同じです。大人だって失敗を繰り返すのですから、子どもの失敗はぐっとこらえて前向きな言葉をかけてあげましょう。
まとめ
子どもに対して急かすような態度や言葉を投げかけてしまえば、子どもの自主性を阻害するだけでなく親の顔色を伺って行動する子どもになってしまうかもしれません。
あいまいな言葉ばかりを投げかけてしまえば、子どもは混乱して考えずに言うことを聞かなきゃと思い、ミスばかりする子どもになるかもしれません。
これらは全て親と子どもの間で起こることです。すなわち、親がどのような態度でどのような言葉を投げかけるかで子どもに与える影響は大きく変わります。
親としては良い言葉を投げかけたいものです。
しかし、常にそうできるかと言えば難しいです。それも、当然なことだと思います。なぜなら、親自身の親年齢も子どもの年齢と同じです。
親自身も子どもとともに学んでいけばいいのです。子どもと違い親は今まで生きてきた経験があり、その中で反省することを知っています。
親は子どもに対してしてしまったことを反省し、次どのようにすれば良いのかを考えて改善できればいいのです。
私自身も子どもを育てる親として頑張っていきたいと思いますので、このブログを読んでくれた方も一緒に頑張っていけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。