子供にゲームをやらせることのメリットとデメリットについて
ゲームは好きなだけやらせても大丈夫?
ゲームの時間は決めない方がいいのか?
ゲームばかりする子供の将来が不安になってしまうことへの考え方
子供がゲームすることに関して、親としては本当にいろいろと考えてしまいますよね。
などなど、本当に悩むことが多いと思います。
しかし、ゲームをやることに対してデメリットだけでなく、メリットがあることは間違いありません!
今回はそのことについて、私の経験や様々な記事、話をもとに書いていきます!
子供にゲームをさせることについて悩んでる方の助けになれればと思いますのでよろしくお願いします。
子供にゲームを好きなだけやらせることのメリットとデメリット
デメリット
- 視力低下
- 依存症の可能性
- 勉強不足、外遊びの時間が少なくなる
メリット
- 論理的思考を育てるゲームもある
- 想像力がつく
- ゲームに関連して興味や知識が広がる
ここではあえて「と思われる」と書かせてもらいました。
1つずつ見ていきます!
ゲームをするデメリットと思われること
視力が悪くなる
ゲームをすることによるデメリットの代表とも言えるのが視力の低下です。
裸眼視力が1.0以上の割合は小1で約8割ですが、中3では約4割まで増加。
裸眼視力0.3未満の割合は、男子が小1で1.00%、女子1.67%でしたが、小6では男子19.16%、女子22.99%と2割を占めています。中3では男子25.52%、女子35.61%とそれぞれ増加しています。それだけにメガネやコンタクトの装着率は、中3で男子4割、女子5割という驚きの結果が出ています。
このグラフをみて分かるように年を重ねるにつれて視力1.0未満の子どもは増えています。
これはやはりゲームやタブレットなど、映像を見る時間が増えれば増えるほど視力にも影響があるということが考えられます。
私の周りでも、幼稚園や小学校低学年で視力検査を勧められたという子供もいますし、斜視になりかけている。
と診断された子供もいました。
これからの時代、ゲームだけでなくスマホなど、視力に影響のあるものは生活のインフラとなるため欠かすことはできなくなります。
だからこそ
- しっかり休憩を挟む
- 画面を見る時は目から離す
- ブルーライトカットの眼鏡や保護フィルムを使用する
などの対策は取っていかなければいけませんね。
ゲームやネットに依存してしまう可能性がある
2019年に「ゲーム障害」というものが正式に疾患として定められました。
- ゲームをする時間をコントロールができない。
- ほかの生活上の関心事や日常の活動よりゲームを優先する。
- ゲームによって問題が起きているにもかかわらずゲームを続ける。
- 学業や仕事、家事などの日常生活に著しい支障がある。
上記の4項目のすべてが当てはまり、12か月以上続く場合に「ゲーム障害」と診断されます。
ただし、この4つの症状がすべてが当てはまり、しかも重症である場合には、継続時間が12か月よりも短くてもゲーム障害と診断されることがあります。
特に、小中学生では短期間で重症化しやすい傾向がみられます。
このような状態になってしまうのは怖いですね。
このような状態にならないためにも
- 子供と一緒にルールを決める
- ゲーム以外にも楽しさを見出せるものを見つける
- ゲームをする場所や時間帯を制限する
などの対策は取っていかなければならないかもしれません。
私が思うことは、ルールをしっかり決めることも大事とは思いますが、それよりも普段から親と子供がコミュニケーションを取ることが重要だと思います。
子供がゲームの話をしてきた時に
「ゲームしてない時もゲームのことしか考えてないな」
と言って子供を突き放すのではなく、そのゲームの話をしっかりと聞いてなげることが大切です。
子供が話を聞いてもらえない、と感じて居場所をゲームに求めるようになりその状態が続いてしまうと「ゲーム障害」に近づいていってしまうのではないかと思います。
勉強や運動の時間が減る
ゲームをやりだしたら勉強や運動の時間が減ってしまうと心配している方は多いと思います。
このような意見はありますし、私自身も外で遊んでいるのにゲームのことばかり気にする子供にきつく言ってしまったこともあります。。。
しかし、よくよく見てみれば外で遊ぶときは遊んでいるし、ゲームをすることで勉強が減ったようには思えません。
むしろ、口うるさく言うことで子供も外で遊ぶのが義務のように感じて、外遊びに楽しさを見出せなくなってしまうかもしれません。
何事もそうですが、無理やりやらされたものはやる気も起きませんし長続きもしません。
なのであまり言いすぎるのは良くないし、子供が他のことに向くように工夫した声掛けも必要かもしれませんね。
ゲームをするメリットと思われること
論理的思考や想像力を育てることができる
今はゲームをするか、ではなくゲームで何をするか、という視点に変わっているように思います。
最近では、ゲームでも論理的思考や想像力を育てることができるゲームがたくさんあるからです。
Minecraft
想像力や計画性が育てられ、Minecraftを用いた習い事もあります。
また、Minecraftには制作した建築物の出来を競う世界大会もあり、ただ楽しむゲームの枠を超えて様々なことを学習、経験することができます。
ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム
任天堂のロールプレイングゲームの代表作ですが、本作では物作り要素がふんだんに盛り込まれており、アメリカ、メリーランド大学の機械工学の講義でも用いられました。
このゲームが大学教授にも講義として有意義と思わせる内容と可能性を秘めていることがわかる話です。
この二つのゲーム以外にも、子供の頭を刺激してくれるものもたくさんあります。
これらのようにゲームをすることに対して
ゲームをすることが目的 < ゲームで何をするかが目的
という視点を持てればゲームに対する考え方も変わってくるように思います。
私の子供もゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムで、自分が動かずにいかに敵を倒せるか?
ということを目標にかかげて、試行錯誤して敵を倒すためのマシンを作成していました。
私自身もゲームは好きな方ですが、私も思いつかないような発想や想像力でゲームをしていたのでとても感心しました。
ゲームをしていても学びがない
という認識の保護者の方は一度自分の視点を変えてゲームと向き合ってみるのもいいかもしれません。
ゲームに関連したもので興味や知識が広がる
何かを学ぶ時には遊びから入る方が覚えがいいのはよく言われることです。
ゲームはそのようなきっかけも与えてくれる可能性があります!
私の友達で地理がめちゃくちゃ得意な人がいたのですが、その人は「桃鉄」が大好きでやりまくっていたみたいです。
知っている方もいると思いますが、「桃鉄」は日本や世界など実際にある地域を旅しながらプレイするゲームです。
それをやりながら地理を学び、興味を持って地理が好きになったと言っていました。
また、パワプロプロ野球やウイニングイレブンなどのスポーツゲームが大好きで、実際にもその競技にのめり込んでいた友達もいました。
最近では、eスポーツと呼ばれるゲームの大会も頻繁に行われており、最近ではオリンピック競技にするかの議論も行われています。
IOC=国際オリンピック委員会は、eスポーツを将来の大会競技として検討しています。
IOC委員でeスポーツを担当する、ダビド・ラパルティアン氏はNHKの取材に対して、「われわれにはさまざまな目標がある。まず、観客を若返らせ、若い世代がいる場所にすることだ。デジタルプラットフォームを使い、身体活動との橋渡しをすることで人々がより多くのスポーツをできるようにする」と述べ、eスポーツを取り入れることで若い世代を取り込みたいというねらいを示しました。
そのうえで、IOCがeスポーツに関与することについて、「eスポーツ業界は巨大で、われわれはこのコミュニティーにかかわる必要がある。IOCが今回のようなイベントを主催することは、われわれがバーチャルもフィジカルも両方できることを示すいい機会だと考えている」と述べました。
もし自分の子供がゲームで賞金を稼いだり、いつかオリンピック競技になりオリンピックに出場することになればすごいことだと思いませんか?(笑)
好きなものこそ上手なれ
という言葉がありますが、何かを好きになるきっかけはどこにあるかわかりません。
それは友達との遊びかもしれませんし、きっかけはゲームにある可能性だってあります。
なので、子供がゲームすることに対して否定はせずに肯定的な意識で見守ることも大事かなと感じます。
子供のゲーム時間は決めない方がよい?
子供のゲームの時間は決めなくてもいいと思います。
理由は以下の通りです
- 制限することでもっとやりたくなるから
- とことんやらせたほうが良いこともあるから
- 細かなルールは親子ともにストレスになるから
何事もそうですが、制限されるとそれをやり切れないストレスでもっとしたくなることがあります。
大人だって制限されたらそれをもっとやりたくなるのに子供だったらもっと我慢ができないのは当然です。
論破王で知られるひろゆきさんがゲームをすることに対して持論を述べていました。
「ゲームをやらせると、ゲーム以外やらなくなる」と思い込んでいる親は一度、子どもにとことんゲームをやらせてみてください。ゲームに触れさせないのはいまの時代、ほぼ不可能に近いです。ならば、とことんゲームをやらせたほうが、飽きてやらなくなる可能性は高くなるかもしれません。
引用:僕が親ならこう育てるねより
ひろゆきさんは、ゲームクリエイターの知り合いが多くその子どもたちは以外とゲームをしないみたいです。
家にはゲームがたくさんあって子供にとっては夢のような状況らしいですが、それゆえにゲームやりつくしてしまい、「飽きたから」という理由でゲームをしなくなるみたいです。
また、細かなルールを作らない方がよいメリットとして
保護者自身の精神の安定
があると私は考えています。
ルールを設定して子供がそれを守らなければイライラが募ります。
しかも、子供はルールを守らないことの方が多いですし、無理やりルールを守らしたとしても愚痴をごねられたらイラつきます。(笑)
私の家でも始めは細かなルールを定めていましたが、夕方17時まで休憩を挟みながらならゲームしてもいい。という大雑把なルールに切り替えました。
そのことにより、私たち夫婦のストレスは軽減されましたし、子供もゲームをしまくる日もありますが、少しだけの日もあったりしていいバランスが取れているように思います。
子供がゲームをすることに細かなルールを定めているが、それがうまく守られずにストレスを感じている方は、一度大雑把なルールに変更してみるのもいいかもしれません。
ゲームばかりする子供の将来が不安になる
ゲームをしすぎることで引きこもりなどになってしまうのではないか?
もし自分の子どもがゲームをやりすぎてしまっていたらそのような不安になってしまのは当然かもしれません。
しかし、この問題に直面するときに大事なことは
子供の拠り所や居場所がゲームになっていないか?
ということです。
私の知り合いに、子供の時にゲームをやりまくっていましたが、依存症や引きこもりにならずに大人になって家庭を築き仕事も普通にこなしている人がいます。
また、一方で一時はゲームのし過ぎで依存症になってしまい、苦しんだ知り合いがいました。
この二人の話を聞いて感じたことは、ゲーム以外にも話し相手や拠り所になる場所やものがあったかどうかの違いがありました。
- 親や家族とコミュニケーションを取れていた
- 習い事や友達とも遊ぶ中でゲーム以外に費やす時間があった
- ゲームにおいて周囲にガミガミ言われることが少なかった
- 親や周囲の人に話を聞いてもらえなかった、話す機会が極端に少なかった
- 厳しく制限されていた
- ゲームがいつどこでもできる環境にあった
このことから思うことは、ゲームに依存してしまうのは環境が非常に関係していると考えられます。
ゲームが大好きで暇さえあればゲームばかりしている子供も、その大好きなゲームを共有してくれる人がいれば、ゲームだけに自分の居場所を作ることもないのかもしれません。
なので、自分の子供がゲームばかりしていて食事中などもゲームしかしないとしてもそのことにしっかりと耳を傾けてあげましょう。
子供は承認されることで自分の価値を確認することができます。
一番近くにいる親が子供のしていることをしっかりと認めてあげたうえで、ゲームとの関わり方を考えていくのが子供がゲーム依存にならないために、まずするべきことかもしれません。
まとめ
今回、ゲームをすることにやそのゲームを管理することについて書いていきました。
何事もそうだと思いますが、世の中のものはメリットとデメリットの両方をもつものばかりです。
ゲームは多くの人に楽しさを与えてくれる素晴らしいものですが、今まで書いたようにデメリットも存在します。
子供はまだそのメリットとデメリットの判断が正しくできないことが多いです。
なので、近くにいる大人がそのことを判断する手助けをしっかりとしなければなりません。
子供と一緒にメリットとデメリットについて考えていけば、ゲームとも楽しく付き合っていけるでしょう!
一人でも多くの人が幸せに楽しくゲームをできることを祈っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。