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子育てに関わる悩みに寄り添うチャイルドカウンセラーとは②

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チャイルドカウンセラーとは、子どもに関する悩みを取り扱い、子どもやその周辺の大人たちに利益となることの手伝いをするスペシャリストです。

「子どもに関する悩み」は、千差万別で様々なパターンがあります。

子どもは小さい頃は正直になんでも話してきてくれるような印象がありますが、心が暗くなっている時には自分の心を閉ざしてしまいます。

カウンセリングの知識を知ることで、子どもとの向き合い方を知り自分の行動を見直すきっかけにもなります。

カウンセリングの勉強をすることで子育てをより良いものにしていけたらと思います。

この記事の内容

・カウンセリングは相手との共同作業

・似たパターンはあるが、同じ人間はいないということを忘れない

・その子ども(クライエント)にあった療法を探す

・カウンセリングの知識を知ることで自分の子育てに繋げる

子育てに関わる悩みに寄り添うチャイルドカウンセラーとは①子どもやその親の悩みに寄り添うチャイルドカウンセラーは、悩みを解決するというよりも、気持ちの整理を手伝う仕事です。そのためには、自分自身の気持ちを整理しておかねばなりません。 チャイルドカウンセラーとして経験を積むことで自分自身の成長が子どもたちを守ることになるかもしれません。...

カウンセリングとは

カウンセリングとは、個人の持つ悩みや不安について語り合い、解決のために援助や助言を行うことです。

解決するために一方的なアプローチや早期解決のために行動を焦ること、パターン化された抽象的な対応などは、相手の悩みを解決しないばかりか更に悩みを深めてしまう恐れもあります。

まずは、カウンセリングに来てくれた勇気を認め、その人に合った解決方法を一緒に考えていく姿勢が重要です。

ポイント

・一人ひとりにあったカウンセリングを心掛ける

・同じ人は一人としていない

・共同作業で行う

・子どもへは、成長・発達に合わせたカウンセリングを心掛ける

カウンセリングは唯一無二の共同作業

カウンセリングはクライエントとの共同作業でありオーダーメイドで行うことが大切です。

人はそれぞれ性格や生きてきた環境も違えば、悩みの内容も全く同じということはあり得ません。

もちろん似たような状況はあると思いますが、それを同じように考えてパターン化して対応してしまえばクライエントの信頼を損なうだけでなく、勇気を出して相談してきたクライエントの悩みを更に深くしてしまう可能性もあります。

大切なことは今後の人生を強く生きていくために自分で問題解決をする力を身に着けるための手伝いをすること、すなわち「共同作業」で問題に取り組むことです。

問題解決を急がず、まずはクライエントの気持ちを理解することに徹して、共同作業で一緒に解決していきましょう。

このような考えは子育てにも非常に生かせると思います。

私自身も含め、保護者は子どものためと思って何かと手を出してしまいがちですが、そうしれば子どもの成長を阻害し、自分で解決する力を成長させることは出来ません。

子どもへのカウンセリング

子どもは成長、発展途上にあるため、全員に対して言語を用いた話し合いのような形でのカウンセリングが難しい場合もあります。

個人差はありますが、子どもを年齢や見た目だけでカウンセリングの方針を決めてしまっては、子どもに不信感を抱かれて心を閉ざされ一言も喋らなくなってしまうということも考えられます。

低学年だから高学年だからという固定観念は捨てて、クライエントをしっかりと観察し理解に徹すること。

基本中の基本ですがこれが何よりも大切です。

最終的な目的は

子どもがこの先も問題にぶち当たった時に自分で解決する力を持ってもらうことです。

問題解決を焦らず腰を据えて向き合っていきましょう。

カウンセリングで守るべきこと

ポイント

・継続的に能力向上に努める姿勢が求められる

・クライエントとの公私混同の禁止

・守秘義務の厳守

・カウンセラーとクライエントの関係ということを崩さない

人の悩みは様々であるだけでなく、時代によってその内容も大きく変化するでしょう。

SNS絡みなど、昔はまったく考えられなかったような悩みが現代では当然のようになっていることは想定しておかねばなりません。

だからこそカウンセリング能力の向上は常に求められます。

また、守秘義務や必要以上に関係は築かないなど気を付けることもあります。

3つの倫理

カウンセラーには、心の専門家として守らなければならない倫理が3つあります。

専門家としての能力向上の責任

先ほども述べたように、クライエントが抱える問題は、時代とともに変化していきます。

新しい心理療法や理論、社会情勢に敏感になり常に学ぶ姿勢を持っていなければ、問題解決に支障をきたすだけでなく、クライエントに不利益を与えてしまうでしょう。

なので、アンテナをはり情報感度を高くして新しい知識にも貪欲に向き合っていく姿勢が求められます。

公私混同の禁止

クライエントとカウンセラーがカウンセリングの場以外で会うことは固く禁止さえています

プライベートでも関係を持ってしまうと、俯瞰した目でクライエントのことを見れないだけでなく、自分の私情を持ち込んでしまう恐れもあります。

信頼感も抱いてくれたクライエントからどんな時でも連絡がしたい、というふうに言われることもあるかもしれませんが、そこはしっかりと一線を引いて対応に当たらなければいけません。

守秘義務の厳守

当然のことですが、カウンセリングにおいて知りえた相手の情報を漏らしてしまうことは決してあってはなりません。

しかし、カウンセラーは他の機関とも連携することも必要です。

命の危険がある時には警察や病院との連携も求められます。

その点の選別をしっかりと行い、状況を判断する能力も向上していかねばなりません。

カウンセリングの注意点

カウンセリングをする際には守るべき距離感があります。

それは、「枠」を厳守することです。

ここでの「枠」とは、カウンセリングの関係を保つための必要な決まり事を指します。

悩みを聞く存在として、良かれと思って仲良くなることに注力しすぎては、友達のような関係になってしまうかもしれません。

そうなると、冷静な目でそのクライエントのことを見れなくなるばかりか、カウンセリングの決まり事を守ることもできなくなるし、行き過ぎてしまえば自分もトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。

カウンセリングの「枠」を逸脱せずに、しっかりと悩みに寄り添うためにも、関係性には注意しましょう。

子どもに合う心理療法

子どもは発展途上であるため、カウンセリングでは大人と違った困難さを抱えています。

語彙力が乏しい、極度の恥ずかしがりや、人見知り、、、

そのような子に対して、どのように伝えればいいか分からなくなった結果、脈絡のない言動や衝動的な行動をしてしまいかねません。

子どもにあった、アプローチや様々な心理療法を知ることで、対応力を着けていきましょう。

そういった知識は必ず自分の子育てにも生きるはずです。

その子に合ったアプローチを

上でも述べたように、子どもは発達途上なので、コミュニケーション能力は様々です。

話すことに問題がないなら、通常のカウンセリングを選んでもいいですが、話すことが上手くできなかったり、苦手な子どもに対しては言語をあまり使わないカウンセリングが有効です。

その子に合ったカウンセリングを行う、来談者中心療法を基本軸として、子どもの思いが表現できやすい方法でカウンセリングを行えるように努力していきましょう。

心理療法の種類

カウンセリングを行う際には3つのポイントがあります。

ポイント

① 無条件の肯定的配慮(受容)

個人的な見解を一時的に棚の上において、聞くことに徹する。

② 共感的理解

クライエントの感じていることをそのまま理解することを心掛ける。

③ 自己一致

聞き手が安定した心理状態でいること、行動と言動を一致させることが大切。

これらポイントはカウンセリングの基本でありしっかりと意識してクライエントとの関りを持つことが大切です。

実際にどのような心理療法があるのか見ていきます。

来談者中心療法

アメリカの臨床心理学者ロジャーズによって提唱された心理療法です。

この療法の中核となる考え方は

人間は自然に成長する能力があるという信念から、クライエント自らに解決する力を持ってほしいという考えです。

相談しに来てくれたという勇気を認めて、自分の考えをひとまず置いといてクライエントの話に耳を傾ける。そして、理解する努力をすることです。

その上で自分の主観であれこれ指示をしてしまっては逆効果です。

人間は本来自己成長する能力を持っているので、どうすれば問題を解決できるのかを一緒に考えていきましょう。

このようなアプローチは日常生活でも必要だと思います。

子どもや家族(配偶者)の話を聞き、理解する努力をする。そして、一緒に問題解決について考える。

これは、簡単そうで非常に難しいことですが、このことを日常生活でも意識することで、自分の言動を律することもできるし、相手を理解しようとすることで絆も深まるのではないかと思います。

遊戯療法

遊戯療法(プレイセラピー)は、遊びを取り入れた心理療法で、カウンセリングルームや小児科でよく使われます。

子どもは言葉で自分のことを表現することに慣れていません。

そこで有効なのが遊戯療法(プレイセラピー)です。

遊ぶことで心をほぐし、子どもの考えを引き出していくことも遊戯療法の役割でもあります。

安心した環境で身体を動かせば、蓋をしていた感情を表現しクライエントの心を軽くするだけでなく、「遊び」から表現方法など様々なことを学べるでしょう。

しかし、気を付けなければならないこともあります。

基本的は自由に遊ばせていですが、攻撃的な言動やモノを壊すなどをした時には、しっかりと注意し、していいことと悪いことを伝えることも大切です。

その時にも、まずはクライエントの心情を理解することを忘れずに、どうすれば分かってもらえるかを考え、頭ごなしに注意することは避けるようにしましょう。

子育て中も子どもは約束を破ってしまうことは多いと思います。

しかし、子どもがそのような行動をするにはなにか理由があると考え対応することで自分も落ち着いて子どもと接することが出来そうです。

コラージュ療法

コラージュ療法とは、芸術療法の1つで、幼児から大人まで幅広い年齢で適応できる心理療法です。

この画像のように自由に絵を貼っていくものです。

狙いとしては、完成させた作品について語ってもらうことで自身の内的世界を外に出させることです。

そのことで、自分の中でモヤモヤしている悩みや不安を吐き出させて心がすっきりするカタルシス効果が期待できます。

カタルシス効果

不安や不満、イライラする気持ちなどを表現することで苦痛が緩和されて安心感を得られる現象のこと。

注意点として。現実認識力が乏しい人(妄想が激しい人)にたいしては症状の悪化や混乱を招いてしまう恐れがあり逆効果になるので実施しないようにしましょう。

「例外」へのアプローチ

カウンセリングを活用する人というのは、精神的に追い詰められてしまった場合、視野が狭くなり、自分が本来持っている「いいもの」についても見えなくなる傾向にあります。

そうなれば、「自分はダメだ」と考え続けてしまい問題解決が遠のいてしまうことに繋がりかねません。

この時に活用するのが「例外」への着目です。

基本的に悪いことしか起こっていないという基本姿勢に対して「例外」とは「いいこと、いいもの」を指します。

「例外」へのアプローチは、悪いことしか起こっていないという状況の中でも「いいもの」について思い出してもらい、そのことについてじっくりと話を聞くことです。

「例外」が起こった場合と「問題」が起こった場合の違いを考えてもらうことで、自分の気持ちを再認識してもらい問題解決に向けて前向きになってもらうことが狙いです。

なんでもかんでも前向きな言葉で励まし続けるのではなく、話をしっかりと聞き、違う見方を提案する、というスタンスも十分な効果が期待できます。

私自身、子育てにおいて、子どもが自暴自棄にいなった時など無理くりに歯が増し続けてしまうことがあります。

この時は、何とかして早く子どもを落ち着かせなければ。という想いが先走ってしまいます。

それも効果があるかもしれませんが、大切なのは子どもの話を聞き、何について心が乱されているのかを理解すること、そこから状況に適した対応を考えても遅くはないので焦らずしていかねばならないなと思います。

まとめ

人の悩みは千差万別で、その人の置かれた環境や性格も様々です。

それに対して、一辺倒な対応ばかりしていては信頼を失ってしまいます。

その子ども、大人に利益を与えるためにもしっかりと勉強を続けて力を着けていきましょう。

そうした努力は必ず自分の子育てにも繋がるはずです。

カウンセリングの知識に限らず、様々なことにアンテナを伸ばし、子どもの幸せのために行動していきましょう。