子どもへ何かを伝えるときに、自分の言っていることがだんだんと変わってきて、あいまいで一貫性のないことを言っていたり
疲れている時に子どもが言うことを聞かなくて、脅しのように力ずくで言うことを聞かせようとしたことがある方は多いと思います。
そのような言動をした後は罪悪感というか後悔することでしょう。
しかし、子どもへの使え方というのは本当に難しいものです。
今回は、子どもへ伝えるときにやってしまいがちな間違いや、どのようにするべきなのかを考えていきたいと思います。
・子どもへの伝え方は難しい
・疲れている時は子どもへの接し方がテキトーになりがち
・親も間違える、だからこそ試行錯誤が必要
やってしまいがちな言動
仕事で疲れている時、予定があるのに子どもが全く言うことを聞いてくれない時などは、子どもに対して力で言うことを聞かせたりしたことがある方は多いと思います。
また、子どもに自分の思いや教育指針をもとに伝えようとしても、子どものリアクションや自分の感情や疲労具合から、一貫性のないことをいてしまい自己嫌悪に陥ったことのある方は多いと思います。
その時にやってしまいがちな「間違い」とはどんなものなのでしょう。
あいまいな表現
子どもに何かを伝えようとするときに、上手く言えないことってよくあるのではないでしょうか?
分かりにくい表現として
「ちょっと」
「どれでも」
「何か」
の三つです。これらは、日常生活の中で何気なく使っていいる言葉がゆえに、子どもがこの伝え方に対して混乱しているということにも気付きにくく、親子間で認識のズレが生じてしまうこともあります。
子どもはどのようにしたら分からなくて、親の意に反している行動を取ってしまい、親は苛立ってしまう。ということがありますが、子どもはそもそも親の言っていることが分かっていないのです。
一貫性がない
私たちは社会の中で生活をしていくわけですが、集団にうまく適応していくことは社会の一員として生きていくためには必要なことです。
そこで大切なことは「決まりを守る」ということです。
親子の日常会話はこの一貫性を持って接することが出来るかの戦いともいえるでしょう。
子どもはやりたいことを優先させてできなければうるさいし、自分も疲れていては言うことを聞かせる方が楽、、、
ということはよくあると思います。
しかし、前の日に子どもとルールを定めたのに、次の日にはコロッと変えてしまうようなことをしていては、子どもはごねれば思い通りになると思いこむ恐れがありますし、大人になってから苦労するでしょう。
力で言うことを聞かせる
子どもが言うことを聞かない時はよくあります。
その時に、親は強制的に言うことを聞かせようとして大声で怒鳴ったり、批判する、またはご褒美で釣るなどの行動で子どもに言うことを聞かせようとします。
様々な形は違えどこれは「脅し」にあたるのです。
このような「脅し」によりその場しのぎを続けてしまえば、子どもは更に言うことを聞かなくなってしまいます。
また、子どもも脅してくる親の行動パターンを読むようになり、自分が言うことを聞かないふりをすれば褒美がもらえる、などのように考えたりもするでしょう。
子どもは自分欲求を満たすために、親にどのように働きかければよいか知っているのです。
とるべき言動とは
子どもへ伝えるとき、子どもがストレスをあまり感じず自分自身の思いをしっかりと伝える方法とはどのようなものなのでしょうか。
これはどの親も何となくは分かっていることだとはおもますが、実践することが難しいです。
しかし、このことを再確認し意識することで自分の言動を見直すことが出来ると思いますので、いくつか見ていきます。
具体的に伝える
子どもにとって分かりやすい表現を意識するだけで子どもの混乱や誤解を未然に回避することが出来ます。
例えば、ご飯の準備をしている時に子どもに対してお箸を渡して
「ちょっとこれやっといて」
じゃなくて
「お箸をテーブルに並べて」
というふうに指示をしっかりと伝えるのです。これにより子どもも混乱せずに行動できるようになります。
しかし、注意しなければならないことは、子どもも成長し主体性が育てば自分で考えて行動するようになります。
成長の度合いは個人差がありますが、小学生3、4年生にもなれば自分で考える力もついてくるので、全てを事細かに指示する必要はないかもしれません。
そこは少し難しいところかもしれませんが、明確に指示を出し続けていると自分で考える力が育つのを阻害してしまう恐れがあります。
一貫性を持たせる
一貫性を持たせるためには、何よりも親が一貫性を持つことが大切です。
約束が守れないことをすぐに許す、言うことがコロコロ変わるというような態度を親が取っていると、子どもは親の顔色を窺いながら親の気分を利用するようになります。
もちろん、突発的な用事や急な出来事によりその一貫性を保てなくなることはあるでしょう。
その時に大事なのは、そのような「特別」な状況について親子間で共通認識を持つことです。
この特別な状況も親の都合で全てを決めるのではなく、親子間で話し合い決めておくことが大切です。
子どもはまだ小さいから、というのではなくしっかりと話し合いましょう。めんどくさいと思って一貫性を守らせすぎると、子どもの柔軟性は育ちません。
そのような会話が親子間の絆を深めるし、子どもの考える力を育てるのです。
話し合う
子どもに対して力を行使すればその場はしのげるでしょう。
しかし、長続きしないし子どもの成長にも大きな障害となります。
ここで大事なことは、ぐっとこらえて話し合うことです。
言うことを聞かない子どもに
「なぜだと思う?」
と問いかけて冷静に考えさせる時間を与えるのです。もちろん、この時は親も我慢が必要です。
このようなしっかりと向き合った会話が子どもの成長にもなりますし、親自身の成長にも繋がります。
親子が理解し合い、納得できるような決まりを探し出すことが、コミュニケーションを円滑にできるでしょう。
まとめ
子どもが年齢を重ねるにつれて、親が子供に掛ける言葉や見せる行動というものは重みを増してきます。
しかし、だからと言って決して間違えてはいけないわけではありません。
親も人間だし間違えて当然なのです。
大切なことは間違えないためにしっかりと準備すること、間違え時には子どもに謝り自分の考えを伝えなおすことです。
「親だから」という堅い考えは捨てましょう。
皆んさんが、子どもに対して自分の思いをしっかりとつたえられるように応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。