人間は常にストレスにさらされて生きています。
組織での人間関係、仕事のノルマ、家族や友人との間でもストレスを感じることもあるでしょう。もちろん、子どもも大人と同じようにストレス社会を生きています。
ストレスフリーなんてありえません。
そんなストレス社会に対し、私が実践しているストレス対処法3選をご紹介させていただきます。これは誰にでもすぐに実行可能なので、「やってみようかな」と少しでも思った方はぜひ実行してみてください。
なぜストレスが溜まる?ストレスの正体
「あの人はストレスが溜まらない人だ」
「ストレスフリーになりたい」
そのように感じたことのある人は多いのではないでしょうか。私も何回もあります。しかし、ストレスは生物に備わっている「本能」のようなものなのです。
生物はストレスを感じるようにプログラムされている
そもそもストレスというのは、外から何らかの刺激を受けたときに生じる緊張状態のことを言います。
「ストレス」というものは生物の生理現象ともいえるものですが、それには進化の過程で「生存」するために必要不可欠なものなのです。かつて、我々の先祖は食うか食われるか?の世界で過ごしていたわけですが、ここで周りを全く気にせずぼーっとしていては、すぐに襲われて食べられて、命が尽きてしまっていたでしょう。
ストレスは「生き延びるため」に生物に備わった細胞レベルのシステムだったわけです。
なので、身体は常に「危険はないか?」という警戒している状態で、そのように細胞がプログラムされているわけですから、ネガティブな人(常に心配している人)というのは全く持って普通であり生物にとって正常な状態であるといえるかもしれません。
このように、生物は外からの変化(影響)をストレスと認識するようになります。また、これは自分にとってマイナスなことだけでなく、結婚や昇進、出産など、喜ばしいことでも自分の状況に変化が生じることにはなるので、身体や精神にはストレスがかかっていると言えます。
ストレス、鬱、恐怖には役割がある
上記のように「ストレス、うつ状態、恐怖」というのには役割があるこ。ということがなんとなくイメージできたのではないでしょうか?
このようにストレスとはこういうものなんだ。
と少しでも認識するだけで、心は軽くなるかもしれません。また、このストレスたちにはしっかりと役割があります。
緊張しているのは危険を察知しているから
気持ちが落ち込むのは、本能がその場から逃げた方がよいと判断しているから
などなど、もしストレスで押しつぶされそうになった時、ストレスをなんとしても解消しようと必死になるのではなく、「しっかりと本能が反応しているな」と客観的に自分を認識することを心掛けてみてください。
現代人が抱えるストレス
しかし、今現在の日本はかつてのような「生きるか死ぬか」の状況にはありません。
その代わりというのは正しいか分かりませんが、人間関係や仕事や学校では常に何かを求め、また求められており、それを果たせないことでストレス感じます。
対人関係
これは、ほとんど多くの人が抱えている悩みです。ベストセラー著書『嫌われる勇気』で有名な心理学者アドラーが述べている
「全ての悩みは人間関係の悩みである」
というのは全く持ってその通りだと思います。
先ほども述べたように、自分に何らかな影響を与えるものは、すべてストレスです。それは、いいものも悪いものも。だからと言って、気しないのは難しいですよね。私自身も今でもずっと対人関係にはストレスを感じています。でもそれでいいと思っています。
大切なことはそのストレスと上手に付き合うことです
SNS
SNSは現代の文明病ともいえるのではないでしょうか。
もしかしたら、このSNSこそが、現代を生きる我々に対し最も多くのストレスを与えているかもしれません。Twitterやインスタグラムで自分の投稿にみんなが反応してくれるか気になったり、対して気にもなっていないのに新しい通知やニュースは着ていないか?などと、惰性でチェックしてしまいます。
著書『スマホ脳』での一説で、SNSの開発者はその「いいね」などの機能が人間の脳をいかに支配するかを分かっていたと言います。
その証拠に、自分ではしっかりと制約を厳格に行ったり、子どもにはスマホをある年齢までは与えないなどの対策をしているらしいです。
日本でもこのSNS関連の悲しい事件があとをたちません。
それはひとえに、SNSにはまりすぎてしまうと、脳が正常な判断が出来なくなり、異常なほどにストレスを感じることで異常な行動に出てしまうのです。また、それは自分と画面上で繋がる他人との間で繰り広げられており、当事者が危険な状態であることに気づきにくいという状態になってしまいます。
ストレス対処法3選
ここからは、私が実践しているストレス発散方法を紹介します。
これは、誰でもできます。本当です。
なぜかというとすべて自分だけで完結できるからです。これまで書いてきた通り、ストレスとは生物に備わっている本能であり、100%無くすことは出来ません。
では、上手く付き合っていくしかないのです。今から伝える方法が、みなさんの力に少しでもなってくれればと思います。
吐き出す。心のままに書きなぐる。
これは、即効性があって一番オススメです。
やり方は至って簡単です。必要な道具は、A4用紙数枚とペン。この二つでオッケーです。
ここに一枚につき1分以内にテーマを決めて頭に思っていることを書き出します。オススメの書き方は箇条書きです。
なぜかというと、文章にすると迷いが生じて思考が鈍ってしまうからです。
ここのポイントは、テーマに対して頭に浮かんだ言葉、もちろんそれが文章ならそれでもOK!とにかく、スピードをだして書きまくるのです。1分以内だとA4用紙の一面に5~7つの行になると思います。
この時に大切なことは、
どんなにひどいことでも遠慮せずに書きまくる!!!
それがたとえ家族や大切な人であっても書きます。何度も言いますが大切なことは、考えずに思い浮かんだことを書きまくるのです。
人間は常に「出したい!」という気持ちがあります。なのに、我慢を強いられるからイライラしてしまうのです。
なので、どんなにひどいことでもいいから、直感的に紙に出しまくるのです。逆に言えば吐き出さずに、嫌な気持ちをずっと心の中で抱きながら一緒に過ごす方が関係が悪くなります。我慢はよくありません。
連続で書いて書いて書きまくっていたらなんだか自分の考えが整理できてきます。書いたものを見返すと、
自分ってこんな風に思っていたんだ。
とか、
家族に対してここまで考える必要はないな。
と冷静になれます。
何度も繰り返しますが、書いている時はどんなにひどいことでもいいので、直感で書いてください。
できれば毎日するのがいいですが、自分のモヤモヤを吐き出したいと強く思っている時には、ぜひやってみてください。
思っている以上にすきっりして気持ちが落ち着きます。
※注意点をもう一度
・絶対に紙に書く。スマホじゃダメです。手を動かして一心不乱にするこ とが大切。
・考えずに頭に思い浮かんだことを書き出す。ここで注意することは、形にこだわらないことですが、文章にこだわるのはNG。思考が鈍くなります。あふれだすのが文章ならそれでもOKです!
・どんなにひどいことでもいいので書きまくる。紙はどうせ捨てるので気にしない。
ちなみにこの方法は、私のオリジナルではなく、赤羽雄二さん著書の『0秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』という本から得たものです。この本から学べることは、とてもおおくとてもおススメの1冊です。
朝日を浴びる。幸せホルモンは太陽がくれる!
朝気分が晴れないことはよくあります。大丈夫です。それも人間だったら誰でも起こることなんです。
ですが、そんな朝でもめちゃくちゃ簡単に幸せ成分を受け取る方法があります。そうです
太陽の光を浴びてください
できれば、少し散歩したらさらに効果的です。もちろん、窓越しでも構いません。
朝起きたらすぐに日の当たる場所で
「太陽の光浴びてるー!!!」
と認識してください。
太陽の光は我々の体に「セロトニン」というホルモンの分泌を促します。このセロトニンには、
別名 幸せホルモン
セロトニンとは、主に脳の興奮を沈めて精神を安定させる作用があり、
その他にも
ストレス緩和
恐怖や不安を感じる器官を沈めさせる効果
姿勢をまっすぐに保つ
などの効果があります。太陽の光を浴びたとき、背筋を伸ばして両手を上に上げたくなりませんか?
あれは、太陽の光を浴びたときにセロトニンが分泌されて自然とそのような姿勢をとってしまうのです!
また、このポーズは自己肯定感を高めて精神を安定させる効果もあります。なので、朝起きたらすぐに外に出て太陽の光を浴びてください、そして思いっきり伸びてこぶしを天に突きあげましょう!!
雨の日でも太陽の光は地上に降り注いでいるので雨の日でも大丈夫。
大切なことは
「自分は今太陽の光を浴びて幸せホルモンが分泌されている」
認識することです。
自分の軸を探し続ける
最後は、自分の軸となる信念を見つけることです。
これは一見難しそうなことに思えますが、そんなことはありません。絶対に誰にでもできます。
大切なことは、「見つけること」ではなく「探し続けること」が大切です。
自分のなりたい姿、大切にしたいこと、譲れないもの。。
このようなことは、少なからず誰にでもあると思います。しかし、それを明確に持っている人もいれば、見つけられずにいる人もいるのです。
そこで大切なことは、これは簡単には見つからないけど、探し続けることが大切。ということをしっかりと理解することです。
自分のしたいことを追い求めて行動していると、周りからとやかく言われてもあまり気にならなくなります。
そんなことより、自分の目標や軸に対して行動できてるかな?と考えるようになります。他人の軸で生きるのはほんとうにつまらないですが、多くの人がそのような状況に陥ります。
そこを打破する方法は自分の中にしかありません。しかし、逆を言えば、自分の中にあるからこそ誰にだって自分の軸を探し続けることが出来るのです。
これに関し非常に説得力のある話をしてくれている動画があります。YouTubeチャンネルの日経テレ東大学で宇宙飛行士の野口総一さんが、このことにかんしてとても分かりやすく話してくれています。URLを貼っておくので興味がある方はぜひ見てみてください。
まとめ
人間誰でも毎日、ストレスを感じて生きています。しかし、それは当然の事であり、気にしすぎなくて大丈夫です。ましてや、自分はなんでこんなにもストレスを感じやすいんだろうなんて思わないでください。もし、私が実践していることに興味があれば、どれか一つでも試してみてください。